ミラノ・デザイン・ウィーク2026 レポート Designed to Move with you
2026.06.09

ミラノ・デザイン・ウィーク2026 レポート
Designed to Move with you

世界最大規模のインテリア家具見本市ミラノ・サローネ、今年は2年に一度のキッチン・デザインとテクノロジーの最新プロダクトの展示Eurocucinaの年。Mieleは見本市会場フィエラとミラノ市内ブレラ地区にあるMiele Experience Centerの2箇所でのコンセプト展示を発表。ミラノ・デザイン・ウィークの間、多くの来場者を魅了しました。

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ミラノ・デザイン・ウィーク2026 の様子
見本市会場のホールEurocucinaのMieleブースは朝から行列でした。
ミラノ・デザイン・ウィーク2026 の様子
Miele Experience Centerは地下鉄Moscovaを出てすぐの便利な立地条件。お隣はイタリアのキッチンメーカーValcucinaのショールームです。
ミラノ・デザイン・ウィーク2026 の様子

開放的なMieleブースは単に製品を展示するというよりも、空間そのものを体験しながら、それぞれのアプライアンスを見せる、フィジカルとデジタルによる技術の融合するイマーシブな世界観を演出していました。自然と日常生活のシーンに入り込むような工夫のされた展示です。

KM8000 IH
KM8000 IH クッキングヒーターと専用の M Sense クックウェア(鍋・フライパン)

KM 8000シリーズのIHクッキングヒーターと専用のM Sense クックウェア(鍋・フライパン)。クックウェアは内蔵センサーを備えていて火力を自動制御するので、焦げや吹きこぼれがありません。数年前にMieleが先駆けて発表したマット・フィニッシュ・グラスの導入でガラスのスクラッチなどが気にならず、エレガントさを保つことができます。

スチームドロワー
スチームドロワー

昨年、ドイツで発表された新しいスチームドロワーは14cmの高さでコンパクトな居住空間にピッタリ。中のトレーはプレーンな容器と余分な水分を落とす穴あき容器の2つに分けることもできます。実はいっぺんに3kgのポテトを調理することができます。高さ45cmの電子レンジ機能付オーブンとのコンビネーションでオーブン、電子レンジ、スチーム調理を高さ60cmに集約することができます。

冷蔵機器
冷蔵機器(Photo: Miele)
左と中央がフレンチドア
左と中央がフレンチドア(Photo: Miele)

厚みのある観音開き(フレンチドア)の冷凍冷蔵庫のシリーズはビルトイン(MasterCool)とフリースタンディングの2点の展示。ビルトイン(MasterCool)にはカメラが内蔵され、庫内、右・左ドアを確認できるので、ドアを開けなくても食品の鮮度をチェックできます。冷たい水とアイスメーカーのためのフィルターを搭載。6ヶ月ごとに食洗機での洗浄でメンテナンスも簡単です。北米のために生産されてきましたが、ニーズに応え、2026年夏からはヨーロッパでの販売もスタートします。

HydroClean
オーブンの画期的な自動洗浄システム「HydroClean」
ビルトイン調理機器
調理もお手入れも自動で行うオーブン。ローストやスチーム調理の後、自動でクリーニングまで行います。(Photo: Miele)

オーブン清掃の新しいアプローチ。ステンレス製庫内のオーブンやスチーマーの調理後にすぐにそのまま、洗浄ができる手間いらずの解決策に来場者が笑顔になっていました。

ミラノ・デザイン・ウィーク2026 の様子

Mieleは数々のキッチン・デザインメーカーとのコラボレーションにより、トレンドにもとても敏感です。近年、ストーン、メタル、そしてウッドといった表面の仕上げに合わせやすい色がパールベージュです。最新カラーのパールベージュは黒というスタンダードから、キッチンのカラー・コーディネートを考え抜いたソリューションです。

ミラノ・デザイン・ウィーク2026 の様子

ミラノ・デザイン・ウィークに合わせてリニューアル・オープンしたMiele Experience Center。その目玉の展示が、都会の限られた住空間でいかにキッチンまわりを機能的に楽しめるかをコンセプトとした未来のキッチンの展示でした。空間を仕切ることなく、調理、収納、リビング機能が1つのコンパクトなユニットに集約されています。ドイツの収納家具メーカー、Hettichの協力により、ギュータースロー本社のさまざまな国籍やバックグラウンドを持つメンバーによるデザイン・チームが昨年夏から準備を始めたという実験的な試みです。Hettichによるリサイクリング素材のユニットには花びらや葉っぱが散りばめられています。

壁にはコーヒーマシン、ビルトインウォーマー、オーブン、スチームドロワーが組み込まれ、不必要な時には回転させてプレーンな壁にもできる。
壁にはコーヒーマシン、ビルトインウォーマー、オーブン、スチームドロワーが組み込まれ、不必要な時には回転させてプレーンな壁にもできる。
ビルトイン調理機器
調理・食事・ワークの機能を兼ね備えた多機能なキッチン家具システムとして、コンパクトな住空間に新しい価値をもたらします。 (photo: Miele)
ビルトイン調理機器
限られた空間でも広々としたワークスペースとして使うこともできます。 (photo: Miele)

奥行き60cmの壁に組み込まれた機能、その下の両脇には冷蔵庫と収納が設置されています。天然石を意識した合成セラミック素材のテーブルトップは、朝はワークスペースとして、ランチやディナーは内蔵されたIHクッキングヒーターを使って調理をすることも可能です。テーブルの高さも1メートルくらいの高さまで調整ができるため、立って作業もできます。すべての機能はスマホからコントロールが可能です。レシピのチョイスなども楽しめ、それぞれのライフスタイルに合ったキッチンまわりはそう遠くない未来の姿に見えました。

横から取り出せる冷蔵庫と、鍋や食器などの収納スペース。
横から取り出せる冷蔵庫と、鍋や食器などの収納スペース。
テーブルでの調理も。(Photo: Miele)
テーブルでの調理も。(Photo: Miele)

Mieleのデザイン・チームは、日本の都市部の住宅事情も大いに参考にしているそうです。ここに食器洗い機など水回りがあれば、東京や大阪での実現もあり得るかと思います。

Mieleの哲学「Immer Besser (常により良いものを)」と品質、革新性、時代を超えたエレガンスが全面的にアピールされた今年のミラノ・デザイン・ウィーク。本当に多くのメーカーが出展する中、プレミアム家電ブランドの底力を見た気がします。

本記事に掲載の製品、器具、カラー等について、日本での発売・導入は未定です(2026年5月現在)。

Text: Yumiko Urae
Photo: Yumiko Urae, Miele

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