2025.11.27
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虎ノ門ヒルズ(日本・東京)

2014年に竣工した虎ノ門ヒルズは、高さ約247mの森タワーを核に、ホテル・レジデンス・オフィス・商業・緑地が有機的につながる複合開発です。
歩行者デッキが生む回遊性と、館内外に点在する大型アートが、伝統と先端の都市文化を結びます。
国際ビジネスと多様なライフスタイルを受け止める、東京を象徴する都市拠点です。

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主用途 事務所、店舗(物販・飲食)、カンファレンス、住宅、ホテル、駐車場
設計 株式会社日本設計

タワーブロックの大きなボリュームを視覚的に分節するため、建築家は虎ノ門ヒルズに特徴的なシルエットを与えました。斜めにカットされた基壇により、この建物は遠方からも認識できるランドマークとなっています。
地下でも“指標”が設けられており、新しい環状道路へ通じるトンネルが地下を貫通。幹線道路と建築を巧みに統合した構造によって、地上には連続した都市空間と緑地のための余白が確保されています。
3層のグリーンアトリウムは、ショップやレストランのゾーンを質の高いレジャー空間へと高め、一般に開かれたエリアにはアート作品が個性を与えています。
建物の随所に虎ノ門ヒルズのキャラクター「トラのもん」が登場します。トラのもんは、虎ノ門ヒルズがトレンドセッターを目指す東京の革新的な未来を象徴しています。
タワーブロック上部の約3分の1には9フロアにわたるラグジュアリーなアパートメントを配置。残る約3分の2は、オフィス、ショップ&レストラン、フォーラム、ブティックホテルが活気あるミックスを成しています。

トラのもんの展開は2024年12月31日をもって終了しました

Floating colours(漂う色彩)内海聖史(Satoshi Uchiumi)

幅27メートル、5連作の油彩は、きらめく陽光、揺らめく水面、色づく秋の葉を想起させます。郊外を自転車で長く走った体験に触発され、日本人アーティストの内海聖史は、色の点を組み合わせ、日本の四季を自然に解釈したコンポジションを生み出しています。

Untying Space(空間を解く)Sun K. Kwak

「虎ノ門」は本来「虎の門」を意味し、現在では同名のビジネス街の名称として知られています。歴史的な由来と、かつてここを流れていた川に着想を得て、Sun K. Kwakは黒い粘着テープで流れるような黒線を描きました。建築空間そのものが一体の大きな“動き”となり、現代を形作る人とアイデアの力強い潮流を表現しています。

Universe 29(ユニバース 29)Zhan Wang

重力への実験――高さ10メートルから落として砕けた岩の破片が、この「ミニ宇宙」を構成する要素です。623個の破片それぞれがステンレスで再現され、黒い鋼板に取り付けられています。本来は地面に散らばっていた断片が、垂直面の中で新たな秩序を得て――未知の世界での爆発の瞬間を想起させます。

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