2025.11.27

ザ・ウェーブ（デンマーク・ヴァイレ）

デンマーク・ヴァイレのフィヨルド沿いに建つ集合住宅《The Wave》。水面に呼応する二つの波形シルエットがランドマーク性を放ち、白い施釉タイルと横連窓が海と光を室内へ導く。多くの住戸は二層構成で、両側バルコニーからフィヨルドと街を望む――水辺の暮らしを更新する建築です。

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主用途	115戸のレジデンス（全5棟完成後）
設計	ヘニング・ラーセン・アーキテクツ

ここでは“動き”と“静けさ”が自ずとかたちを取ります。なめらかなフィヨルドの水面は、The Wave の柔らかな二つの稜線を映す鏡となります。水と陸、田園と都市をつなぐ結節点として、この建物はエネルギッシュな焦点を生み、水辺の暮らしをまったく新しく定義します。
白い施釉タイルが屋根面で輝き、The Wave に海洋的なキャラクターを与えます。外からは分かりませんが、多くの住戸は二層（メゾネット）構成です。
フィヨルドを望む全面ハイサッシの窓が、壮大な眺めをもたらします。住戸の両側にバルコニーが設けられ、背面側のバルコニーからは街並みを望めます。
横連窓（リボンウィンドウ）がフィヨルドの風景と隣の“波”の眺望を切り取り、光と自然が室内の特徴的な要素となります。
キッチンでは、収納の曲面コーナーが“波”のモチーフを巧みに受け継ぐディテールになっています。