ティアハイムのスタッフと猫の写真
2022.10.12

ペット想いの国ドイツを象徴する動物保護施設「ティアハイム」とは?

ドイツが動物福祉先進国だと言われていることはご存知でしょうか? 殺処分ゼロが貫ぬかれ(安楽死を除き)、ペットは家族であると人間並みの権利を与え、法律により保護されています。その象徴的施設が動物保護施設「ティアハイム(Tierheim)」。ここでは施設の成り立ちや歴史、思想を理解し、保護されている動物たちの様子をレポートします。

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ドイツ全土に550ヵ所であらゆる動物を保護する施設

飼い主の都合で保護された動物を預かり、新しい飼い主を探してくれるティアハイム。ドイツ語で“動物の家”という意味で740の動物保護団体の運営により、ドイツ全土に550ヵ所存在します。その中でもベルリンのティアハイムの歴史は最も古く、1841年に遡ります。

プロイセン時代の役人C.J.ゲルラッハが馬車馬が虐待されている様子を見かけ、動物の虐待を防止することを目的とした「動物虐待に反対する協会」の設立が始まりでした。そして、1901年に市内に初めての保護施設ティアハイム・ランクヴィッツが開設されました。ナチス政権下でも動物保護の活動は続き、戦後は建物の損傷はあったものの本格的な活動が再スタートしています。

2001年には現在の旧東ベルリン、ファルケンベルクの施設が完成しました。モダンで22のサッカー・フィールド分、約16ヘクタールとヨーロッパで最大規模です。

ティアハイムの2羽の鳥
約16ヘクタールの敷地には、鳥や爬虫類、猿や牛、馬など、1,300〜1,400匹の動物が保護されている

180人のスタッフと300人以上のボランティアで運営

施設の建設費や運営は、動物を大切に思う市民や企業の寄付により賄われています。マーケティングとファンドレイジングを担当するスティーブン・ブロウヴェアさんによると、

「ここでは180人のスタッフが働いています。受付、会計、広報、技術、政治や法律コンサルタント、獣医が4名、看護師、そしてメインの仕事となる実際に動物たちの世話やしつけをするスタッフ。また、散歩など一緒に時間を過ごしてくれる300〜400名のボランティアにも助けられていますね。このティアハイムは年間収入1,100万ユーロ(約14.5億円)で運営されています。」

と、施設が一般企業と同じような活動形態で運営されている状況について説明してくれました。

広い敷地には猫舎、犬舎、ウサギにハムスター、鳥に爬虫類、猿や牛、馬までいて、穏やかな空気の動物園に訪れたような気分。猫や犬はマンションのように屋内と屋外に出られる仕組みのスペースがあり、スタッフの献身的なケアによりどこも清潔さが保たれていいます。

ティアハイムの犬とスタッフたち
犬舎や猫舎も常に清潔に保たれる。180名のスタッフと300〜400名のボランティアが餌やりだけでなく、犬の散歩なども欠かさない

「ドイツではミーレは誰でもが知っているプレミアム・ブランドですね。掃除機はクオリティが高くて(細かいところまで吸い取れる)アタッチメントが豊富なので、ティアハイムに寄付をされるような犬や猫を飼われているご家庭で使われている可能性は非常に高いと思いますよ。もちろん、ティアハイムでも使ってます!」

オランダ出身というブロウヴェアさんはオランダでもミーレなら安心というフレーズがあるほど、信頼されているというコメントが印象的でした。

犬や猫たちと新たな飼い主たちの出会いの場

年間で1,300から1,400の動物がここに保護されていますが、特にハウスペットとして人気の犬や猫の保護数が最も多いそう。年間、3,400から3,500の動物たちが新しい飼い主の元へ再び引き取られます。犬58%、そして猫55%。ドイツではペットショップはほぼ無いに等しいため、ブリーダーから直接購入するか、こうした民間の動物保護施設に行くことはごく一般的です。

例えば、猫が欲しい人はアポイントを取るか、一般解放日である金曜日の午後にティアハイムを訪れることができます。猫には推定年齢や性格、細かな条件が細かく記載されたメモが添えられています。猫を飼った経験があるか、外に出せるか、他の猫や犬と暮らせるか、など引き取る側にもたくさん質問が用意されています。猫たちは保護された時点で獣医さんにより去勢や予防注射がおこなわれていて、双方の条件が揃えば、その日にでも連れて帰れます。

 犬の場合は保護された時点で気性が荒い子も多いため 、以前犬と暮らしたことがある経験者に限るといった厳しい条件も与えられます。ただそのような犬たちもオープンデーを設けて、トレーニングを受けて更生した姿を見せるなど、次の親探しの絶え間ない努力は微笑ましいかぎりです。また、譲渡の際、年齢やコンディションによって金額は前後しますが、例えば猫の場合だと100ユーロ前後の譲渡金が発生します。

ハイムに残った動物を一生経済的にサポートするというパーテ(親)という選択肢もあります。家では飼えない、仕事で自宅を不在にすることが多い、子供の頃に動物を過ごした思い出があるからとパーソナルな理由から親になる人も多いそう。

また、寄付の中には自分の死後の財産をこの施設に託す人もいます。猫舎や犬舎など施設のところどころで多額の寄付してくれた方の名前が刻印されているのを見かけます。動物の墓地もあり、亡くなった動物たちはここで安らかに眠っています。

ペットの幸せを考える国ドイツ ミーレ製品にもその思想が流れている

ドイツという国がこれほどまでに手厚く動物を保護する理由はその長い歴史からきていると広報と政治を担当するウテ・ラインハルトさん。

「動物保護の法的規定の歴史は19世紀はじめからスタートしています。その影響は大きいでしょう。戦後1972年には世相を反映した新たな動物保護法が制定されました。2002年には連邦共和国基本法、憲法に動物保護が盛り込まれています。」

ティアハイムの活動はペットの譲渡に限らず、さらなる動物保護に対するデモや教育プログラム、トルコの港町での野犬保護プロジェクト進行など、熱心な活動により市民の賛同者は増え続けています。動物の数は子供の数より多いと言われるドイツではペットは家族の一員。国連の人権に関する中心的な条約をほぼ取り入れている成熟したドイツ社会では、家族である動物にも心地よく生きる権利が与えられているのです。

120年以上の歴史を持ち、継続的な製品開発と改善を続け、常により良い暮らしのお手伝いをしてくれる、ドイツだけでなくヨーロッパ中で信頼されている家電ブランド、ミーレ。その哲学は動物を大切にする国民にも常に寄り添っています。ミーレは約25年前から、ペットとの清潔で快適な暮らしをサポートする「Cat & Dog」シリーズをいち早く発売しており、世界中のペットオーナーに愛用され続けているのです。

ミーレ掃除機をかける作業つなぎの男性
オフィス内の清潔さはミーレの掃除機でしっかりとケアして常にキープ。写真のS711というモデルは、2002年〜2005年に製造されていたモデルであり、15年以上前のモデルも現役で活躍している

Text:浦江由美子

Photo:峯岸進治

ティアハイムの画像

Tierheim Berlin(ティアハイム ベルリン)

Hausvaterweg 39,
13057 Berlin-Hohenschönhausen公式サイト

<ビジター情報>
対面や譲渡の一般オープンデーは毎週金曜日13時〜16時。
それ以外は事前アポイントメント制。

Email: tierheim@tierschutz-berlin.de

寄付はこちらから。

ペットを飼っている方に最適なミーレ掃除機

製品画像 Compact C2 SDBO4 Cat & Dog

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