サーキュラーエコノミーの実現へ: 循環型掃除機のパイロットプロジェクト「Vooper」とリサイクル素材の使用促進
2026.01.28

サーキュラーエコノミーの実現へ: 循環型掃除機のパイロットプロジェクト「Vooper」とリサイクル素材の使用促進

ミーレは、サステナビリティ施策の一環として、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を念頭に置いた製品づくりに取り組んでいます。『Miele Sustainability Report 2025』より、循環型掃除機のデザインスタディモデル「Vooper」と、「ゆりかごからゆりかごへ(cradle to cradle)」の原則に従った製品設計~リサイクル(可能)素材の使用の推進についてご紹介します。

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Cradle-to-cradle: サーキュラー型掃除機のパイロットプロジェクト

2024年8月、ミーレはコンシューマー向けおよび未来技術の見本市であるIFAで、サーキュラー型掃除機のデザインコンセプトを発表しました。コンセプトスタディモデル「Vooper」は、循環型経済の原則に一貫して則って設計された、完全なモジュラー型デザインのコードレススティック掃除機です。

「Vooper」とは「Vac」(掃除機)と「Loop」(循環)を組み合わせた造語です。完全な循環型掃除機を開発するにあたっての課題は、最終的に材料を循環に戻すことができるようにすることでした。それには材料を変えるだけでは不十分で、従来とは異なる全く新しい方法でデザインする必要がありました。開発中はプラスチックが大きな課題でした。家電製品には多種多様なプラスチックが使用されていることが多く、中には分離不能な接着剤で接合されているものもあります。完全な回収とリサイクルは不可能です。
バッテリーを除き、接着剤を用いない完全な分解と単一素材の使用により、貴重な部品のほぼすべてが製品寿命の終わりに再び素材循環へ戻すことができます。使用されているその他の素材はリサイクルプロセス由来であり、それ自体が完全にリサイクル可能です。金属部品には、従来のアルミニウムよりカーボンフットプリントの低い、いわゆるグリーンアルミニウムが使用されています。
また、メンテナンス要素はアクセスしやすく色分けされており、バッテリーやフィルターといった部品は交換やアップグレードが可能で、消費者が自分自身で簡単に部品交換することもできます。さらに、製品の極めて長い耐用年数にわたってさらにメンテナンスを簡単にするために、内蔵フィルターは自動的にクリーニングします。この革新的なシステムについては特許出願済みです。

私たちは、「cradle-to-cradle」原則の共同創案者であるミヒャエル・ブラウンガート教授と緊密に連携して、このサーキュラー型掃除機の研究(スタディ)を開発しました。目的は、素材を廃棄物として扱うのではなく循環の中に留める、完全なサーキュラーエコノミーを実現することです。

HyClean Pureダストバッグは合計80%がリサイクル素材
ミーレの家電製品におけるリサイクル素材

ミーレはサステナビリティ戦略の一環として、循環型経済をさらに前進させるため、リサイクル材およびリサイクル可能な素材の使用を推進しています。

例えば、現在私たちは、HEPAフィルターなどの掃除機用排気フィルターのベース部分に加えて、複数のダストバッグや掃除機アクセサリーを、高い割合のリサイクル素材を使用して製造しています。2023年に発売された HyClean Pure 掃除機用ダストバッグは、合計で80%のリサイクル素材*から作られています。Boost CX1 掃除機に搭載されている Hygiene AirClean フィルターのフレームは、すでに100%リサイクルプラスチックで作られています。私たちは、掃除機アクセサリーの他の要素についてもリサイクル素材に切り替えられるかどうかを継続的に検討しています。

また私たちは、食器洗い機により多くのリサイクル素材を使用することにも継続的に取り組んでいます。PowerDisk(食器洗い機用カートリッジ洗剤)はその中でも特に成功した例です。2022年以降、粉末顆粒用カートリッジカップにリサイクル素材を使用しながら、常に高い品質を維持することに成功しています。

*リサイクル素材の割合は、使用済み製品由来および製造工程由来のリサイクル素材で構成されています。

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