2025.11.04

素材別お手入れ辞典

お気に入りを“おうちケア”で長持ちに。素材ごとの洗い方・乾かし方・仕上げ(アイロン等)を家庭用の洗濯機・乾燥機でできる方法に絞ってご紹介。最新機能の活用から失敗しやすいポイントまで、要点をシンプルにまとめました。まずは洗濯表示を最優先に。

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アルパカイメージ

この高級素材には、南米産でリャマの近縁であるビクーニャから採れる、シルクのようや輝きを持つウールが使われます。
1頭から1年に採れるのは、セーター1着分のウールです。
アルパカのフリースはとても軽くて繊細なのに、柔らかくて耐久性に優れています。
アルパカファーの毛は中が空洞になっています。そのため、断熱性が非常に優れています。このシルキーな厚い生地は、ほとんどが女性用コートやスーツのような高級ウール衣類に使われます。
アルパカウールの自然な陰影はウール自体のもので、そのためナチュラルカラーでも使われます。

お手入れ方法

洗濯

デリケートなニットの生地はミーレの「Woollens(ウール)」手洗いプログラムで問題なく洗えます。

乾燥

洗い上がったら、ミーレ乾燥機の「Woollens handcare(ウール(手洗い))」プログラムを使うと柔らかくて肌触りよく仕上がります。最後に、伸ばしてしばらく自然乾燥させれば完了です。

おまけ

ミーレケアコレクションの優しい液体洗剤「ウールケア」を使えば、フェルト用の繊維保護成分と明るい色を保護する成分により、衣類を優しくいたわりながらきれいにできます。

ウールイメージ

ウールの繊維は複数の層でできています。ウールは保温性にきわめて優れているので、温かいセーターや、やわらかくてもこもこした冬物衣類によく使われます。ウールにはカシミア、アンゴラ、メリノ、ラムウール、モヘアといった種類があります。ヒツジのウールが最も一般的で、年に1~2度の毛刈りで収穫されます。

お手入れ方法

洗濯

ミーレは手洗いを過去のものにしました!ミーレの「Woollens(ウール)」プログラムを使えば、どんなウールの衣類も心配なく洗えます。ミーレのハニカムドラムも、とりわけ優しいケアをお約束します。

乾燥

ミーレの「Woollens handcare(ウール(手洗い))」プログラムが繊維の形を取り戻すので、衣類が再びふっくらします。最後に、お気に入りのセーターを平らな場所に広げて自然乾燥させます。

アイロン掛け

ウールの衣類は中程度の温度(最高 2ドット)でスチームアイロン掛けします。

おまけ

ミーレケアコレクションの優しい液体洗剤「ウールケア」を使えば、フェルト用の繊維保護成分と明るい色を保護する成分により、衣類を優しくいたわりながらきれいにできます。
ちくちくしてきたセーターは、ビニール袋に詰めて短時間冷凍庫に入れておくとやわらかさが戻ります。

カシミアイメージ

カシミアはウールの1種で、非常に高品質です。この天然素材はカシミアヤギの柔毛から年に1度刈りとられます。生産量はわずか約5000トン/年しかありません。カシミアはたいへん高価でデリケートな素材です。そのため、洗う際には特別な注意が必要です。

お手入れ方法

洗濯

カシミアでできたニットアイテムは、ウール用の液体洗剤を使って30°Cで慎重に洗ってください。ウール用洗剤は中性から弱酸性で、生地が膨らんだりフェルトのようになったりするのを防ぎます。浸け置きは好みません。さっと洗われることを好み、こすられたり絞られたりするのも好みません。洗剤の残りかすで繊細な生地が傷む可能性があるので、洗い終わったら冷水で何度もすすぐことが重要です。
ミーレの特許取得済み1)のハニカムドラムとウールの手洗いプログラム(特別なドラムリズム、最適な水位、最大 回転速度1200 rpm)の組み合わせが、お気に入りの一品をとりわけ優しく扱います。

乾燥

ミーレ乾燥機の「Woollens handcare(ウール(手洗い))」プログラムが生地に命を再び吹き込むので、お気に入りのセーターは乾燥後にソフトでふかふかになります。

おまけ

ミーレケアコレクションの優しい液体洗剤「ウールケア」を使えば、フェルト用の繊維保護成分と明るい色を保護する成分により、衣類を優しくいたわりながらきれいにできます。

合成繊維イメージ

(ナイロン/ポリエステル/ポリアミド/ポリアクリル)
これらの完全合成繊維は伸縮性にきわめて優れ、引き裂きや摩耗にたいへん強くなっています。ほとんど湿気を吸わないので、縮みませんし、素早く乾きます。また、形状を維持し、しわになりません。

お手入れ方法

洗濯

しわが熱硬化しないようにするため、ポリエステルやポリアミドは最高でも60°Cまでで、「Minimum iron(ミニマムアイロン)」または「Delicates(合成繊維)」プログラムを使って洗います。多くのミーレ洗濯機には、合成繊維に最適なケアを実現する特別プログラムも備わっています。柔軟剤を使用すると、静電気やそれによるまつわりを防げます。

乾燥

合成繊維は、ミーレの乾燥機では「Delicates(合成繊維)」プログラムのおかげでとりわけ優しく扱われます。そして、多くの場合、生地をタオルに挟んで巻き、押してタオルドライするだけで十分です。残った湿り気も、どこかに置いておいたりハンガーに掛けたりしておけばすぐに蒸発します。

アイロン掛け

ナイロン繊維は高温にさらされると縮みがちです。ポリエステルにはしわを防ぐという優れた性質があり、あまりしわにはなりません。洗濯や乾燥中にしわになっても、手で広げるだけで解消できます。とりわけがんこなしわも、1ドットの温度でアイロン掛けすれば消えてなくなります。こびりつかないアイロン面も、焦げから衣類を守ります。

コットンイメージ

コットンは最も広く使われている天然素材の1つで、その理由は紡績特性にきわめて優れているうえ、非常に長持ちするからです。コットンは染めたり漂白したりするのがとても簡単な素材です。その一方、伸縮性があまりなく、しわになりやすく、保温性もそれほど高くありません。ですが、これほど丈夫な素材も他にそうはありません――言い方を変えれば、洗濯機で何度洗っても耐えられます。極東の地でラミーの木から採れる細くて固い繊維をより合わせると、柔らかくて繊細で美しい光沢をもつ合成コットン生地ができます。

お手入れ方法

洗濯

ミーレでは、最適なケアのために「Cottons(コットン)」プログラムをご用意しています。一般に白のコットンは最高95°Cでの洗濯に耐えられます。一方、色物のコットンは色落ちの恐れがあるので、色物洗剤を使って最高60°Cで洗います。言うまでもありませんが、洗濯表示を必ずご確認ください。

乾燥

コットンは普通、乾燥機で乾かすことができます。ミーレの乾燥機には「Cottons(コットン)」プログラムが用意されています。生地の種類によっては、縮みを避けるため、お手入れに関する指示にご注意ください。

アイロン掛け

コットンは、高温のアイロン(レベル3)でアイロン掛けできます。スチームも使えます。生地によっては、裏返しにしてアイロン掛けする必要があります。

混紡織物イメージ

コットンはビスコースとの混紡にすることでより洗練され、カシミアはコットンとの混紡にすることでよりお手頃になります。よくある混紡繊維が、コットンと合成繊維でできています。同様に、マイクロファイバーはいくつかの基本素材の組み合わせでできています。お手入れに関しては、生地に含まれる最もデリケートな繊維に合わせて洗濯プログラムを指定します。

お手入れ方法

洗濯

念のため、コットンとお手入れの簡単な洗濯物とが混在している場合用のミーレ自動プログラム(特許取得済み*1)を使用してください。センサーがインテリジェントな技術プロセスに沿って、現状の負荷を判断し、電子回路がその負荷にあったプログラムサイクルを採用します。

乾燥

こちらについても、優しい乾燥用のミーレ自動プログラムをお勧めします。

アイロン掛け

混紡繊維生地のアイロン掛けでは、混紡に含まれる最もデリケートな繊維に温度を合わせてください。たとえば、リネンとビスコースの混紡なら、ビスコースに合わせて必ず低い温度でアイロン掛けします。

シルクイメージ

シルクは、蚕の繭をほどいて作られる天然素材です。働き者の蚕は、細い糸を4キロメートル分も吐き出します。シルクの特徴は独特の光沢、際立つ繊細さ、そして軽さです。他に類を見ないその軟らかさと外観のおかげで、シルクは贅沢な肌触りを演出します。そのため、扱いには特別な配慮が必要です。

お手入れ方法

洗濯

ミーレはシルクの手洗いを過去のものにしました。ミーレの「Silks(シルク)」プログラムでは、ウール以外の手洗い可能なあらゆるデリケートな繊維をとりわけ優しく洗います。この洗濯プロセスは、シルクケアぴったりに調整されています。加えて、ミーレのハニカムドラム表面のハニカム構造のおかげで、洗濯物はとりわけ優しく扱われます。

乾燥

ミーレ乾燥機の「Silks handcare(シルクハンドケア)」プログラムが、シルクを温かい空気の流れに当てて、しわになりにくくします。

アイロン掛け

シルクの繊維は高温に弱いので、わずかに湿らせて最高2ドットで、またはスチームを使用してアイロン掛けします。こびりつかないアイロン面も、焦げから衣類を守ります。

ダウンイメージ

ダウンはボリューム豊かで、熱を蓄え、断熱効果をもたらします。羽布団や衣類に使われているのはそのためです。ホワイトダウンは値が張りますが、ホワイトであろうとグレーであろうと色が混在していようと、ダウンの品質に違いはありません。ダウンのテキスタイルは質感を保つために定期的にクリーニングする必要があります。

お手入れ方法

洗濯

ミーレでは、ダウン入りのアイテムを衛生的に洗濯できるよう、枕や羽毛布団専用のプログラムを開発しています。高温とたっぷりのお湯を使うことで、洗濯物からダニやダニのフンを効果的に取り除くことができます。

乾燥

ミーレの乾燥機には「Pillows(枕)」や「Large pillows(大きな枕)」などのプログラムがあります。そのため、羽毛布団や枕が最適に乾き、ふかふかになります。

おまけ

ミーレケアコレクションのダウン用洗剤なら、ジャケット、寝袋、枕などのダウン入りアイテムを優しく効果的に洗えます。

デニムイメージ

当初は労働者向けのズボンに使われていたデニムが、今ではスカート、バッグ、シャツ、ジャケットなどさまざまな衣類に使われています。デニム生産の基本はコットンです。色の違う糸(普通は白と青)の綾織りにより、生地の片側は青く光り片側が白く見えるという、あのデニム特有のパターンが出来上がります。

お手入れ方法

洗濯

原則として、デニムは60°Cを超える高温では洗いません。ストレッチデニムの場合は最高30°Cで、光学的光沢剤を含まないデリケートな洗剤を使います。ジーンズやデニムの衣類は洗う前に裏返しにして、洗っている最中にすれて白い筋が入らないように(色落ちしないように)します。 必ず低速で洗ってください。他の生地への色移りを避けるため、最初は別にして洗います。ミーレでは、生地をいたわるために専用の「Denim(デニム)」プログラムをご用意しています。このプログラムでは、ドラムのリズム、水位、回転速度がこの生地の要件に合わせて厳密に調整されています。
結果: 最適な洗い上がりになり、ほとんどしわのない優しいランドリーケアが実現します。

乾燥

ミーレの乾燥機にも専用の「Denim(デニム)」プログラムがあります。デニム専用に調整された温度管理と乾燥レベルにより、お気に入りのジーンズが乾燥後もぴったりフィットします。

アイロン掛け

デニムのアイロン掛けは必須ではありません。掛ける場合、きれいに仕上げるには、温度を高温に設定し、スチームをたっぷり効かせてください。

テリークロス(タオル地)

テリークロス (タオル地)は決まったパターンで布面に輪をつくる織物です。

お手入れ方法

洗濯

テリークロス (タオル地)は普通、原則として沸騰したお湯の中で洗えるよう染められています。ですが、バスローブは最高60°Cのお湯での洗濯にしか耐えません。テリークロスのタオルは、余分な染料が落ちるのが普通なので、最初の2回は分け洗いをして60°Cで洗ってください。タオルは少量の場合にけばが立つことがありますのでご注意ください。
お勧め: 新しいタオルはできるだけまとめて洗います。

乾燥

オルを物干しで乾かすとあっという間に硬くなります。これは乾燥機を使うと防げます。柔軟剤を使いすぎると吸収性が損なわれることがあります。ミーレの乾燥機に採用されている特許取得済み1)のハニカムドラムなら、柔軟剤を使わなくてもタオルは気持ちいいほどふかふかになります。これは、ハニカムドラム表面で空気のクッションが作られ、それが洗濯物を優しく保護するからです。

ポプリンイメージ

ポプリンは、細い畝のある平織物生地の品物としての名称です。あくまで品名であり、決まった種類の繊維を指しているわけではありません。ポプリンはコットン、シルク、ウール、レーヨン、ポリエステルで、あるいは繊維を混ぜて作ることができます。コットンポプリンは光沢のある繊細な極厚のコットン織物で、コットンそのものと同じで扱いやすく丈夫です。お手入れや染み抜きに関しても同じ特徴を持っています。しかし、染み抜きの前には生地にほこりが付いていないことを確かめてください。付いていると、繊維の中に染み込んでしまいます。
ポプリン生地は主にコートやジャケットに使われますが、ズボン、ドレス、シャツ、ブラウスにも使われます。

リネンイメージ

この天然素材は亜麻の茎から採れます。その特徴は強度と耐久性に優れていること。加えて、ほこりに強く、においがつきにくい素材です。しわになりやすいのは、たいして伸びないからです。特に食卓用リネンのような家庭用繊維製品で使われますが、軽い夏服用としてファッション界でも使われています。

お手入れ方法

洗濯

白や漂白されたものは60°Cまで、色物は40°Cまでの温度で、光沢剤を含まない合成繊維用洗剤で洗えます。色落ちしないか確かめるには、衣類の隅を白い生地で挟み、高温のスチームアイロンを掛けします。白い生地に色が残るようでしたら、その衣類は色落ちします。リネンはしわになりやすいので、洗濯機を使う場合は回転速度を抑えるか、あるいは洗濯槽をまったく回さないでください。
加えて、 カビにとても弱いことにご注意ください。

乾燥

物干しで干すのが最適です。物干しにかける前に形を整えてください。ミーレの特別な「Smoothing(スムージング)」プログラムを使って、あらかじめすこしばかり乾かしておくと、素早く簡単に乾きます。そうすることでしわになりにくくなり、アイロン掛けが楽になります。

アイロン掛け

高温(3ドット)で、できればスチームを使ってアイロン掛けします。こびりつかないアイロン面も、焦げから衣類を守ります。

おまけ

最後のすすぎサイクルの前に洗濯糊を加えると、アイロン掛けが楽になります。

レザーイメージ

真正のレザーは動物由来なので、特別な注意が必要です。レザーの種類ごとにお手入れの仕方が違います。そのため、お手入れ用の製品は目立たない箇所で試すことをお勧めします。
原則としてどのような衣料用革に対しても、溶剤やマニキュア落としを使わないようにしてください。

お手入れ方法

乾燥

ぬれた部分は、型崩れしないようなハンガーにかけ、室温で乾かします(直射日光が当たらないようご注意ください)。湿っているレザーをワードローブに戻さないでください(かびる恐れがあります)。

アイロン掛け

レザーは、内側から温度レベル1でティッシュペーパーか乾いたタオルを当ててアイロンがけするのが最適です。スチームは使わないでください。

おまけ

初めて着る前には、湿気によるダメージを防ぐために、フロンを含まないレザー防水剤をスプレー掛けします。

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